これまでのコラム、人事の寺子屋やHOPの歴史など、様々なことを聞くなかで、何度も名前が出てきた人がいました。
「佐藤さん」。
畑さんとは前々職で出会いこれまで2社一緒に働き、岩崎さんとは寺田倉庫時代から、そして今はHOPのパートナーとして活躍している方。
けれど、具体的に何をしている人なのかは、なんだかよくわからない。そんな話を本人にしてみると、佐藤さんも笑っていました。
本記事は、カンパニーエディター(エドゥカーレ)が取材・編集を担当。
HOPが設立する以前から、畑さん岩崎さんと長年関わってきた佐藤さんに話を聞きました。
取材・編集/エドゥカーレ
フリーランスになった日から

──:
佐藤さんがHOPに関わり始めたのは、いつからなんでしょう。
佐藤:
2021年からですね。25年くらい人事労務の仕事をしてきて、2021年に畑さんと岩崎さんも働いていた寺田倉庫を退職し、フリーランスとして独立しました。
退職から間もなく、HOPを設立した畑さんと岩崎さんから声をかけてもらって。フリーランスになってすぐのことだったので、本当にありがたかったですね。
HOPの給与計算などもしていますね。2人だけの会社なので、ボリュームは多くはないんですが、「HOPの労務を任せてもらっている」という信頼が、私にとっては特別な意味があると感じています。
──:
HOPとしての活動は、どのようなものがあるんでしょうか?
佐藤:
たとえば、クライアント企業のなかで、労務体制を整えたいという相談があったときには、畑さんと一緒に労務調査を行ったり、クライアントの給与計算、年末調整の実務や労務・人事に関する相談などの対応をしたりします。
ほかには人事スタッフの育成をサポートするお仕事もしています。クライアント先の現場に入って仕事をすることも多いです。
特に労務に関して信頼して依頼して下さるので、自分自身の自信にもつながっています。私のことをしっかり見てくれていて、専門的な長所を生かそうとしてくれる。その姿勢に信頼というか、信用を感じてうれしいんです
フリーランスとして4〜5年が経ちますが、うまくできるとも思っていたわけではないし、逆にできないと思っていたわけでもない、不思議な感じでここまで来ましたね。
今こうしてできているのは、HOPのおかげというのは大きいです。それは畑さん岩崎さんの存在という意味でも、変わらずに一緒にお仕事ができているという意味でも。
最近は、フリーランスとして安定もしてきましたし、私ができること、私にしかできないことで、HOPをもっと盛り上げていきたいと思っています。
HOPに一番関わりの深いパートナーとして、HOPを一緒に創っていきたいですね。

「つながりを作り出す天才」
佐藤:
畑さんって、人と人との関係性の中から、つながりを作り出していくのが天才的に上手なんですよ。多分岩崎さんもそうだと思うんですが。
つまり、ビジネスライクに仕事を広げているのではなく、人と人の縁から、自然につながりが生まれていく。私自身も、そうやって引き込まれた一人なんだと思います。
いつも気にかけてもらっている感じがするんですよ。今もずっと。たとえば私の仕事が一つなくなったとしたら、何かできる仕事があればいいね、とおっしゃってくださったりとか。
だからこそ、甘えすぎないような自分でいなければいけないな、と思っています。
嘘がないということ
──:
HOP以前からかもしれませんが、佐藤さんが畑さんと岩崎さんにそこまで惹かれる理由って、なんなんでしょう?
佐藤:
それは……「嘘がない」っていうことですね。
──:
嘘がない。
佐藤:
おふたりって、本当に嘘がないんですよ。良くも悪くも正直であるゆえに、厳しい。でも、そこには嘘がない。
部下だった頃は怖かったですよ(笑)。やはり組織の人間として振舞わないといけないので、嘘をつかず、厳しく指摘することをより徹底されていたのかなと。
ただ会社を辞めてから、そういうことだったのか、とわかることもたくさんあって。嘘がないからこそ、そこに本当に優しさがあると思うんですよ。だってその人のことを本気で考えてなかったら、わざわざ嫌われるかもしれないのに嘘のない厳しいことを言わないじゃないですか。
それができるっていうのが、おふたりのすごいところだし、尊敬するところですね。本人たちには言ったことはないんだけど(笑)。

──:
ふたりに対する感情としては、尊敬、ですか。
佐藤:
そうですね……誤解を恐れずに言うと、大好きっていうような軽い感じではなくて。心から信頼している、信用している、ということだと思います。嘘をつかれたことがないって、なかなかないから。それだけすごい人たちだなと思います。
仕事に対しては厳しいです。それは、そこに嘘がないから。そういった意味で、本当に信頼しているという言い方が一番しっくりきますね。
全然違うけど、同じ
──:
畑さんと岩崎さんのコンビについては、どう感じていますか。
佐藤:
これがね、おふたりのタイプは、まったく違いますね。
──:
まったく違う。
佐藤:
ただ、根っこの部分は同じなんだと思います。全然違うけど、同じ。そこがわかるから、お互いの安心感につながっているのかなと。
大事なところの考え方は同じなので、一緒にやって行けるんだと思うんです。
当然、私自身も、おふたりとは全然違う。だけど、根っこの部分で何かわかる部分があるから、一緒にいて心地がいいと思う。
もしかしたら、HOPに関わっている方々は、みなさんそう感じているんじゃないかなと思うんですけどね。
人事の寺子屋という場所で
──:
人事の寺子屋では、佐藤さんはどんな役割なんでしょう?
佐藤:
主に、人事の寺子屋の運営サポートですね。受講生への連絡、当日の準備、赤ペンレポートの確認など。裏方の仕事を任せてもらっています。
最初の頃は「運営」としての視点しかなかったんですよ。連絡を忘れずに送れているかとか、赤ペンレポートに誤字脱字はないかとか。寺子屋での学びの内容にまで気が回っていなかった。
それが、だんだん変わっていきました。
今は、受講生の皆さんと一緒に講義を受けている感じなんです。毎回、自分も考えることが違うし、『自分だったらどう答えるだろう』とか思いながら聞いています。
──:
その変化は、なにかきっかけがあったんですか?
佐藤:
赤ペンレポートで、返送前に全員分を熟読するようになったのが大きかったですね。読んでいると、一人ひとりの変化が見えるようになるんですよ。
この方は今どういう状態なんだろう、どういうことを考えているんだろう。それを想像する。畑さん岩崎さんと3人で受講生について話すこともあって。
レポートの内容の良し悪しとかはまったく話さないです。その人が今どんな状態なのか、みたいなことを話していますね。
寺子屋には、毎回いろんな人が集まります。人事担当者だけでなく、獣医師、シェフ、経営者。普通に生きていたら出会わないような人たちが、同じテーブルでマネジメントの話をする。
このこと自体がおもしろいし、たとえば会社から言われて渋々来ていた人でも、途中からどんどん主体的に変わっていくこともよくあって。同期でお互いに刺激を受け合っているのも大きいんだと思います。
私自身の変化もありましたが、そうやってほかの人が変化する様子を見ることができるのも、うれしいことなんです。
人事って、本当に大変なんですよ。98パーセントくらいは嫌なことかもしれない。
でも、残りの1パーセントとか2パーセントで、信じられないくらい良いことがある。誰かが良い方向に変わっていく姿を、目の前で見ることができる。だからやめられないんだと思います。
深呼吸できる場所
──:
最後に、佐藤さんの視点からHOPを言い表すとしたら、どんな表現になりますか。
佐藤:
難しいですね(笑)。
うーん……HOPのまわりって、いい空気が流れているから、深呼吸できる感じがするんです。ああ、ここなら息を深く吸える、みたいな。なかなかそういう場ってないんですよね。何となく口だけで息しているみたいなことって、多いじゃないですか。
畑さん、岩崎さんを信頼している人たちが集まっていることで、その場の空気がいいものになっている。そこに自分もいられるから心地いい。
私自身は、あのおふたりがいるHOPだから、一緒にやりたいという気持ちが強いんです。HOPイコール、あのふたり。私の中では、そういう感じなので。
だから、ふたりがやっている限りは、一緒にやりたい。ずっと、そう思っています。

嘘がないこと。誠実であること。まっすぐ向き合うこと。
それは、簡単なことではありません。だからこそ、厳しい。厳しいからこそ、本当の優しさがある。
そして、そういう人たちのそばにいることが、佐藤さんにとっての「安心」なのだと思いました。
HOPという場所には、そんな空気が流れています。

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